【日本"学校"の祖】
岡山県備前市にある特別史跡・閑谷(しずたに)学校は、江戸時代、武士のみが教養を身に付けていることが常識だった頃、岡山藩主は、当時最高の教養とされていた「儒学」を、一般庶民まで門戸を広げるために設立された"日本国内初の庶民のための学校"です。
江戸時代は、武士が武力で領民を従わせて国を統治することが一般的だったなか、岡山藩主は「儒学」のなかの「人格形成」の考え方のほうが、武力に頼ることよりも、国づくりには必要だと考えて、儒学教養の裾野を一般庶民まで広げて国をつくりました。
旧閑谷学校の「人格形成」の教えは、現代の学校教育の基礎となっていることから、歴代皇太子様が、天皇即位前に、必ず旧閑谷学校をご視察にお越しになられます。
旧閑谷学校は、戦災を全く受けず、設立当初のまま現存しています。庶民の学舎の舞台だった講堂は『国宝』と認定され、そして最近では、『日本遺産第1号』に認定されました。
秋には、正門前にたたずむ樹齢100年の2色の楷の木が見事に色づき、岡山県屈指の紅葉スポットになります。今年のライトアップは、11月14日まで。
【観光立国=観光客増加+地域の観光客を迎え入れる環境整備】
観光立国になるには、外国人観光客の数を増やすことだけに注力していては決して、『真の観光立国』にはなりません。外国人観光客数を増やすと同時に、国内において、観光客を迎え入れる土壌づくりが絶対に必要です。
これは、ぼくが、ずっと抱いている基本概念です。
コロナが教訓になりました。『災い転じて福と成す』です。
ぼくは、岡山県外にお住まいの国内観光客を迎え入れ入れるために、岡山市観光ボランティアガイド等で、おもてなし精神を学んでいます。外国人観光客の誘客は、他の方々にお任せして、ぼくは、観光客を迎え入れるための準備の一環で、おかやまをもっと知る努力をします。
観光立国とは、「1億総観光ガイド」の後に成し得る果実だと思います。
【日本版DMOの実態および公職の在り方について 】
ぼくは観光振興に関心があるので、日本版DMOを例に挙げて公職の在り方について感じたことを書きたいと思います。
日本版DMOとは、『行政と民間が協力し「半官半民」で、稼げる観光地づくり法人』として、アベノミクスの3本の矢のひとつとして位置付けられ、海外の観光先進国をならい取り入れられた成長戦略の目玉の組織でした。なかでもハワイ州は全DMOのモデルとも言えるほど組織が好機能し、職員全員が民間出身の団体もあります。
しかし、諸外国のDMOをならって設立してきたはずの日本版DMOの実態は、「半官半民」には程遠く、役所の観光課と体質が酷似しています。いかに職員が名案を上げても、最後は出資元の首長が決済します。そのため、民間の知見があまり反映されず、職員は役場に予算請求をし、資金が枯渇することがないので、自立して稼ぐことに、意識が向きません。
この一面を見ても、何のための組織かさっぱり分かりません。単なる二重行政が生まれているようにしか感じません。 そうであれば住民にとって不幸でしかありません。
そして、元来、公職の責務は、「住民の生命と財産を守る」ことに集約されると考えます。法の執行、税の徴収、個人情報の管理、治安の維持、機会の公平等、公職にしかできない『監督職』以外の業務については、公職である必要性に疑問を抱きます。
住民サービス等の業務は、雇用を市場に開放し、民間人を積極的に採用し、公職の給与を、サービス業界と同等の金額に是正すると、住民の暮らしは、きっと、とても豊かで幸せなものになると確信しています。
コロナ禍の現在、民間企業のほとんどが困窮しているなか、公職の給料は全く下がりません。民間企業と公職との給料格差がなくならない限り、社会の公平性は実現せず歪んだままでしょう。仮に、監督職以外の公職が、月収14万円で働くと、現状より公職批判は減るでしょう。
「民間でできることは民間に」、「小さな政府」、「ニアーイズベター」等、20年前から叫ばれ続けてきた社会が未だ実現に至らずとは、非常に強くむなしさとさびしさを覚えます。
『服務宣誓』の本質である、住民の痛みに寄り添う、血の通った体質を公職に求めます。
「水都・おかやま」の予兆
【巨星、墜つ】
病気は非情です。古賀氏は現役引退後、岡山県にある環太平洋大学の女子柔道部の総監督を勤められていたことから、親近感を覚えて誇らしかったです。
ぼくがよく通う整体の先生が、かつて古賀氏を一度だけマッサージをしたときの体験談を聞き、「あれほど軟らかくて弾力のある上質な筋肉は他にいない。」と、人体を知り尽くしたプロがうなるほどの大人材でした。
古賀氏の指導を受け、環太平洋大学からオリンピックで金メダリストを輩出するなど指導力も超一流。
無念なのは、古賀氏のお子さまが、有望な柔道選手に成長しているときに、その勇姿を見届けられなかったことです。
柔道を通して、岡山県の認知度を押し上げていただいたことに心から感謝を申し上げ、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
#天才柔道家 #選手としても指導者としても超一流 #岡山県 #環太平洋大学女子柔道部総監督
#金メダリストほか有望選手多数輩出
#早すぎる死 #岡山県の誇り
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210324/amp/k10012932601000.html
岡山県美作市の「世界一大きな梅干し」がある公園の件。
[ ] 今日は、岡山県北の美作(みまさか)市に、大尊敬する方にご挨拶に行きました。
帰る途中、とても天気が良かったので、ある観光スポットに立ち寄りしました。
そこは、「鷺湯(さぎゆ)公園」という公園で、「世界一大きな梅干し」があることで有名です。初めて、ゆっくり園内を散歩しました。
すでに、小さなお子さまとお母さまが、のんびり日向ぼっこをしていました。
ひとなつっこいお子さまが、園内を案内してくれました。
梅干しの説明、園内には、池と橋があり、鯉が泳いでいること等々、純粋無垢で、かわいらしい。
自然豊かでのどかな環境が、情操教育にも良い影響が働いているとさえも思いました。
鷺湯公園のランドマークである「世界一巨大な梅干し」のオブジェは、三歩(さんぶ)太郎伝説から来ているもの。
「その昔、大蛇からもらった玉を舐めて育った三歩太郎は、京都までわずか3歩でたどり着くほどの巨人に育ち、三歩太郎の弁当箱の中に入っていた梅干しも巨大化して、その際に弁当箱からこぼれ落ちた」という伝説。
映えスポットに最適で、滑り台等遊具もあり、池や鯉もいる、小さなお子さまから、大人まで楽しめる憩いの場所です。
全国放送のロケにも頻繁に取り上げられている有名スポットです。
アフターコロナ期には、ぜひ、遊びに来てください。
【ぼくが観光振興に関心を持つわけVol.3(最終回)】(自己紹介)
前回から時間が空いてしまいました。【ぼくが観光振興に関心を持つわけVol.3】(自己紹介)を書き留めたいと思います。
前回までの経緯を簡潔にまとめると、
・大阪で勤務していた際に、あまりにもおかやまの認知度が低いことに痛感して、自らがスピーカーとなって県外に向けて観光(平和産業)PRをすることでおかやまの魅力を伝えたいと思ったからです。
「観光PRでおかやまの魅力を伝えよう」と決心して大阪での仕事を退職直後、これまで10年の間に、ありがたいご縁があり、何度か、おかやまで観光の仕事に携わる経験を積むことができました。決して大きな仕事を成し遂げたわけではありませんが、そのひとつひとつが、血肉となり大きな財産となりました。観光実務の経験を積む機会を与えていただいた関係各所には感謝しかありません。
この10年間、いろいろなことがありました。ぼくの根底にある観光振興の基本理念は、「横のつながり」であり、「点ではなく面または空間」で、一定の地域間がスクラムを組んで、「連携」して協働で観光地づくりをすることにあります。ある重鎮に、この話をすると、「まったく違う。競争が大事だ。」と一蹴されました。今では、ぼくのプレゼンが悪かったと解釈しています。
成長に競争は必要だということは百も承知です。決して共産主義を崇拝しているのではなく、「競争相手」を間違えてはいけません。人口減少化時代の日本国において、自治体単位で争っている場合ではないということです。いずれ「令和の大合併」が訪れることになっても、「横のつながり」があれば、各地域の長所を掛け合わすと、広域において長所同士が活かし合い、相乗効果が生まれ、決して地域の魅力は消え失せないと信じています。必要なのは、「競争ではなく協創」です。
また、民主主義国家の日本国において、まちづくりの主体は住民であり、社会形成の当事者であり、常識や慣習、文化の創造者です。そこに、犯罪傾向、国際情勢等、様々な観点から、現代に適した法律を作る役割が政治家です。古くからはびこる時代遅れの不文律、暗黙の了解など根拠のない慣習を踏襲することなく、時代の潮流とそぐわないものは、未来思考に改善して、ルールは限りなく明文化することが、健全な社会をつくる道だと思います。
ぼくが思う観光立国とは、日本国民が日本を知り愛し、「一億総観光ガイド」になったときに、初めて観光立国になるのだと思います。自国の魅力を知らない国民が多い国に、本当に魅力を感じて訪れる海外の観光客はいないと思います。
そのためには、幼少の頃から自分の地元地域の魅力を楽しみながら学ぶ機会に触れることによって、地元に対する愛着や誇りを醸成されていくものだと思います。ずっと訴えてきていることですが、公立小学校のカリキュラムに、ご当地検定を導入することを提唱します。ぼくの声は届きませんが、今後も訴え続けていきます。